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「時間がもったいないから、タクシーで行こう」
「時間がもったいないから、コンビニで済ませよう」
その一方で、週末には100円安い卵のために、少し遠くのスーパーまで出かける。ポイントが一番多く付くお店を探して、30分スマホを見比べる。
時間を大切にしているのか、お金を大切にしているのか。よく考えると、どちらもはっきりしていません。
「時間がもったいない」と口にする人は多いのに、自分の1時間がいくらなのかを知っている人は、ほとんどいないのです。
「もったいない」が気分で決まっている
「時間がもったいない」も「お金がもったいない」も、多くの場合はその場の気分で決まっています。
急いでいるときは、時間を理由にお金を使う。
余裕があるときは、お金を理由に時間を使う。
判断の基準がないので、時間とお金の両方が少しずつ漏れていきます。
これが、時給の感覚を持たない人のOSバグです。
自分の時給を知らないと、何が起きるか
まず、自分のおおよその時給を出してみましょう。計算はざっくりで大丈夫です。
手取りの月収 ÷ 1か月に仕事に使っている時間(通勤も含む)
たとえば、手取り30万円で、仕事と通勤に月200時間使っているなら、時給はおよそ1,500円です。
ただし、ここで1つ大事な前提があります。
時給で考えていいのは、その時間を「お金に変えられる」ときだけ
会社員の時給は、働いた時間にだけつきます。休日の空いた時間を節約しても、逆にだらだら過ごしても、給料は1円も変わりません。
つまり、時給で時間を計算して意味があるのは、浮いた時間をお金に変えられる人だけです。たとえば、副業や自分の事業がある人、残業やシフトを増やせる人、その時間で勉強して収入を上げようとしている人です。
そうでない人にとって、空いた時間をお金に換算しても、ただの「たられば」の数字になります。この前提を持ったうえで、2つのケースを見てみましょう。
安さのために、時給以下で働いている
往復40分かけて遠くのスーパーへ行き、300円節約したとします。
これは、時給450円で働いたのと同じです。
その40分で時給1,500円の仕事ができる人なら、時間の使い方としては大きく損をしています。
一方で、もともと予定のない休日の40分なら、300円はそのまま300円の得です。散歩がてら行くのが楽しいなら、なおさらです。
損かどうかは、その時間で何ができたかで決まります。
「時間を買ったつもり」で、何も得ていない
逆のケースもあります。「時間がもったいない」とタクシーに乗り、浮いた15分をスマホを眺めて過ごす。
これは時間を買ったのではなく、お金を払って時間を捨てただけです。
時間を買う価値があるのは、浮いた時間を何に使うかが決まっているときだけです。
残る人のOS:時間を「時給」で計算し、割に合うなら買う
お金が残る人は、時間とお金を同じものさしで比べています。そのものさしが、自分の時給です。
外注や道具は「出費」ではなく「投資」
残る人は、便利な道具やサービスにお金を払うことを、浪費ではなく投資と考えます。
ただし、なんでも買うわけではありません。計算して、割に合うものだけを買います。
たとえば、毎日の食器洗いに20分かかっているとします。
1日20分 × 365日 = 年間で約120時間
この120時間を副業や仕事に回せる人なら、時給1,500円で約18万円分です。食洗機を数年使うと考えれば、十分に元が取れる計算です。
稼ぎに回さない人にとっては、これはお金の計算ではありません。「年に120時間の自由な時間を、いくらで買うか」という判断になります。家族と過ごす、ゆっくり休む。その時間にいくら払えるかを、自分で決めればいいのです。
ここで大事なのは、1回あたりではなく、くり返す回数で考えることです。1回20分なら小さく見えますが、毎日続くと大きな時間になります。
浮いた時間の使い道を、先に決めておく
残る人は、時間を買う前に「浮いた時間で何をするか」を決めています。
勉強、副業、家族との時間、しっかり休むこと。何でも構いません。使い道が決まっていれば、買った時間はちゃんと価値に変わります。
決まっていなければ、なんとなく過ぎていくだけです。
今日からできる3ステップ
ステップ1:自分の時給を出し、その時間をお金に変えられるか確かめる
手取りの月収を、仕事と通勤に使っている時間で割るだけです。ざっくりの数字で構いません。そのうえで、浮いた時間を副業や仕事に回せるかを考えます。回せないなら、時給ではなく「自由な時間の価値」で判断します。
ステップ2:毎週くり返している「時間がかかること」を3つ書き出す
家事、移動、買い物、毎日の小さな待ち時間。1年間で何時間になるかを計算し、時給をかけてみましょう。
ステップ3:割に合うものから、時間を買う
浮いた時間で稼げる人は、払う額より稼げる額が大きければ買う価値があります。稼ぎに回さない人は、その自由な時間にその金額を払いたいかで決めます。
毎日の家事なら、まずは時短家電から始めるのが手軽です。
食洗機などの時短家電は、価格・サイズ・口コミを比べてから選ぶのがおすすめです。
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掃除や料理のように、まとまった時間がかかる家事は、家事代行に任せる方法もあります。月に1〜2回頼むだけでも、週末の時間は大きく変わります。
仕事や作業で毎日使うものは、自分に合った道具に替えるだけで、小さな待ち時間やストレスが減っていきます。
そして、どれを選ぶ場合も、浮いた時間の使い道を先に決めておくことを忘れないでください。
まとめ:時間とお金を、同じものさしで測る
「時間がもったいない」と言うこと自体は、悪くありません。
問題は、それがいくらなのかを知らないまま、気分で使っていることです。
自分の時給を知れば、時間を売るべき場面と、お金で時間を買うべき場面がはっきりします。
ただし、時給で測れるのは、その時間をお金に変えられるときだけです。そうでない時間は、節約しても浪費しても、お金は1円も増えも減りもしません。
時間を稼ぎに回せる人は時給で、そうでない人は「自由な時間の価値」で。自分がどちらなのかを知ったうえで、買った時間を何に使うかを決めた人から、時間もお金も残っていきます。
お金の「OS」を、書き換えよう。

