「見てないの?」でキレる部下のバグ。「共有」という言葉に隠された責任丸投げのOS

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① 言語化のバグ

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「見てないんですか?」――。この記事では、ビジネスの現場で起きるこの現象の裏にある「OSのバグ」を、アーキテクトの視点で解剖します。

よくある場面

「ヤバいことになりました!」
「え、どうしたの?」
「どうしたって……見てないんですか? メッセージの宛先(CC)にずっと入れて共有してましたけど」
「…………」

ビジネスの現場で、PMの血圧が最も跳ね上がる瞬間のひとつです。

どうでもいい日常のやり取りから、単なる日程調整に至るまで、一字一句すべてにPMをCC(またはメンション)で巻き込んでくる人がいます。当然ながら、忙しいPMにそんなノイズをすべて読んでいる暇はありません。スルーしていると、ある日突然プロジェクトが炎上し、エラーを吐き出します。

そこで慌てて「どうした?」と聞くと、彼らは平然と「以前からクイックに共有していたじゃないですか(だから私の責任ではありません)」というスタンスを取ってくるのです。

なぜ起きるのか ― バグの構造

これは典型的な情報伝達のミスマッチであり、システム用語で言えば「ログレベル(出力設定)の未定義バグ」です。

本来、システムからの通知にはレベルがあります。「INFO(単なる記録)」、「WARNING(少し注意)」、「ERROR(致命的な障害)」。

初期消火が必要な事態であれば、「〇〇というリスクがあります」と明確なERRORとして【相談】してくれれば、PMは即座に対応できました。しかし、彼らのOSは自分が伝えたい内容が「報告」なのか「連絡」なのか「相談」なのか、自分の中で全く整理できていません。

「どう相談していいか分からない(整理するCPUを使いたくない)から、とりあえず全部投げるので、あとはそっちで読んで判断してね」

これが、彼らが多用する「共有」という言葉の正体です。

「共有」という便利な言葉の裏には、「私は情報を渡しました。ここから先、これが重大事かどうかを判断して火消しをするのは、それを受け取ったあなたの責任です」という強烈な免責(責任転嫁)の心理が隠されています。

これはもはやコミュニケーションではなく、PMの処理能力をパンクさせる合法的なDDoS攻撃(サイバー攻撃)です。

では、この「とりあえずCCに入れれば自分の責任は終わる」と信じて疑わない部下に対して、アーキテクト(PM)はどのように通信のファイアウォールを築き、正しい情報伝達のフォーマットを強制すればよいのでしょうか?

まず試せる一手:「共有です」をやめ、報告・連絡・相談のどれかを冒頭に書く

「共有です」は便利な言葉ですが、受け手に「これは読むだけでいいのか、何か判断が要るのか」を考えさせます。その仕分けの手間を、受け手が毎回肩代わりしています。

「メッセージの冒頭に、『報告(過去の事実)』『連絡(決まったことのお知らせ)』『相談(判断や対応が必要なこと)』のどれかを書いてください」

送る側が仕分けをすれば、受け手は「相談」から優先して読めます。「見てないの?」のすれ違いは、この一行でかなり減ります。

ここまでが、最初の一手です。この一手を習慣にして、同じバグを繰り返さない仕組みにするための残りの手順は、noteで公開しています。

残りの解決策(How)はnoteで公開中

ここから先の具体的な解決策・コマンドは、noteの記事「アーキテクトの過去問」として公開しています。

このテーマを深めるおすすめの本

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伝えたいことを「構造化・物語化・メッセージ化」して短く届ける技術。報告・連絡・相談の“型”を身につけ、丸投げの「共有」をなくす土台になります。
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※本記事は、noteで公開した「「見てないの?」でキレる部下のバグ。「共有」という言葉に隠された責任丸投げのOS」の無料部分をブログ向けに再構成したものです。

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