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3,000円の靴と、15,000円の靴。
どちらを買うか迷ったら、あなたはどちらを選びますか?
多くの人は、値札を見て「安いほう」を選びます。
同じ靴なら、安いほうが得に決まっている。そう考えるのは自然なことです。
でも、お金が残る人は、値札の数字だけでは決めません。
彼らが見ているのは、「1回使うと、いくらになるのか」です。
値札の数字は、本当のコストではない
先ほどの靴で考えてみましょう。
3,000円の靴は、毎日履いていたら3か月でボロボロになったとします。
15,000円の靴は、手入れをしながら3年履けたとします。
1回履くごとのコストに直すと、こうなります。
3,000円の靴:3か月(約90回)→ 1回あたり約33円
15,000円の靴:3年(約1,000回)→ 1回あたり約15円
値札では5倍高かった靴が、1回あたりでは半分以下になります。
しかも、3,000円の靴を3年間買い続けたら、合計で36,000円かかる計算です。
「安物買いの銭失い」という言葉がありますが、その正体はこれです。
値札だけを見ていると、本当のコストが見えません。
逆もある:高くても、使わなければ一番高い
ただし、これは「高いものを買えばいい」という話ではありません。
同じ計算を、使わないものに当てはめてみましょう。
月1万円のジムに、月2回しか行かなかった
→ 1回あたり5,000円
月1,000円の動画サービスで、月1本しか観なかった
→ 1本あたり1,000円
どちらも、月額だけを見ると「払えない金額ではない」と感じます。
でも、1回あたりに直すと、ずいぶん高い買い物になっています。
どんなに安くても、使わなければ単価は高くなる。
どんなに高くても、たくさん使えば単価は安くなる。
大事なのは、値段の高い・安いではなく、「値段 ÷ 使う回数」なのです。
バグの正体:「買う瞬間」しか見ていない
なぜ私たちは、値札の数字だけで決めてしまうのでしょうか。
それは、お金を払う「その瞬間」の痛みしか見ていないからです。
3,000円と15,000円を比べると、15,000円のほうが痛い。
だから安いほうを選ぶ。
ジムやサブスクは、1回あたりの金額が小さいので痛くない。
だから、使っていなくても払い続ける。
どちらも、「買う瞬間」の感覚で判断していて、使う期間全体を見ていません。
これが、お金が残らない人のOSバグです。
関連記事:「時間がもったいない」と言う人ほど、お金を失っている
残る人のOS:「単価×回数」で考える
お金が残る人は、何かを買うとき、頭の中でこんな計算をしています。
1回あたりのコスト = 値段 ÷ 使う回数
そして、この数字をもとに、お金のかけ方にメリハリをつけています。
毎日使うものには、お金をかける
毎日使うものは、回数が圧倒的に多いので、1回あたりのコストはどんどん下がります。
- 毎日履く靴
- 毎日使うカバン
- 毎日座る椅子、毎晩寝るベッド
- 仕事で毎日使うパソコンや道具
こうしたものは、少し高くても、質が良くて長く使えるものを選ぶ。
1回あたりで考えれば、むしろ安い買い物になることが多いからです。
鉄のフライパン(長く使える定番アイテムの例)
毎日使えて、手入れをすれば何十年も使える道具の代表例。値段は高めでも、使う回数で割ると1回あたりの単価はどんどん下がります。
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たまにしか使わないものは、持たない
逆に、年に数回しか使わないものは、買わずに借りる、都度払いにする、という選択肢を考えます。
- 年に1回のキャンプ用品
- 特別な日にしか着ない服
- 月に数回しか行かないジム
「持っていたほうが便利」に見えても、1回あたりに直すと、借りたほうがずっと安いことがよくあります。
サブスクは「1回あたり」で定期的に見直す
サブスクは、使った回数がわかりにくい支出です。
だから残る人は、ときどき「先月は何回使ったか」を確かめて、1回あたりの金額に直してみます。
その金額で、もう一度お金を払いたいと思えるか。
思えないなら、解約するか、使う頻度の合った別のプランに変えます。
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今日からできる3ステップ
ステップ1:毎日使っているものを3つ書き出す
靴、カバン、椅子、寝具、スマホ、パソコン。あなたが一番長い時間ふれているものは何でしょうか。そこが、お金をかける価値のある場所です。
ステップ2:サブスクと会費を「1回あたり」に直す
先月の利用回数で月額を割ってみてください。思っていたより高い「1回」が見つかったら、それが見直しの候補です。
ステップ3:次の買い物で「何回使うか」を考える
次に何かを買うとき、値札を見たら「これを何回使うだろう?」と自分に聞いてみてください。それだけで、安物買いも、使わない高い買い物も減っていきます。
まとめ:値札ではなく、使う時間全体を見る
お金持ちは、ケチなわけでも、浪費家なわけでもありません。
ただ、値札の数字ではなく、1回あたりのコストを見ているだけです。
毎日使うものには、しっかりお金をかける。
たまにしか使わないものには、お金をかけない。
このメリハリがあるから、満足度は高いまま、お金は残っていきます。
お金の「OS」を、書き換えよう。

