「海外旅行なら、クレジットカードが1枚あれば十分」
多くの国では、クレジットカードがあれば現金をほとんど持たずに旅行できます。両替の手間も減り、たしかに便利です。
この言葉は、半分正しいです。海外でカードが使える場面は増えています。でも、「1枚だけ」はおすすめできません。使えなかったとき、なくしたとき、止められたときに、旅先で困ってしまうからです。
「1枚で十分」が正しい理由
VisaやMastercardのカードは、世界中の多くのお店で使えます。タッチ決済が使える国も多く、現金を持ち歩く場面は減っています。両替より手数料が安く済むこともあります。ブランドごとの使える場所の違いは、「迷ったらVisa」は半分正しい。Visaの歴史・強み・弱みと、おすすめの1枚や「VisaとMastercardはどっちでもいい」は半分正しい。Mastercardの歴史・強み・弱みと、Visaとの違いで書いています。
「1枚で十分」がまちがっている理由
① 使えない・止まることがある
お店の端末とカードの相性で使えないことや、カード会社が不正利用を防ぐために、いつもと違う海外での利用を一時的に止めることがあります。1枚しかないと、その場で支払いができなくなります。
② なくしたら、すべてが止まる
カードをなくしたり盗まれたりした場合、すぐに利用を止める必要があります。1枚だけだと、その時点で支払い手段がなくなります。
③ ブランドが1つだと、使えない店に当たることがある
国やお店によっては、使えるブランドが限られていることがあります。
出発前に確認したい5つのこと
| 確認すること | 理由 |
|---|---|
| ブランドの違うカードを2枚 | 1枚が使えない・止まったときの予備になる |
| 2枚は別々の場所にしまう | 両方いっしょになくすのを防ぐ |
| 暗証番号 | 海外ではICチップと暗証番号で支払う場面が多い |
| 紛失・盗難時の連絡先 | カード裏面の番号とは別に、メモしておく |
| 海外旅行保険の条件 | カードによって、旅行代金をそのカードで払った場合だけ付く(利用付帯)ことがある |
海外で使うときの「見えないコスト」
海外事務手数料
海外でカードを使うと、現地の通貨から日本円に換えるときに「海外事務手数料」がかかります。多くのカードで、利用額の1.6〜2.2%程度です(2026年11月時点の一般的な水準。カードによって違います)。
「日本円で払いますか?」には注意
海外のお店やATMで「日本円で支払うか、現地通貨で支払うか」を聞かれることがあります。日本円を選ぶと、金額がわかりやすい代わりに、不利な換算レートが使われることがあります。迷ったら現地通貨を選ぶのが基本です。
海外キャッシングは返し方を確認
現地のATMで現金を引き出す「海外キャッシング」は便利ですが、利息がかかります。使う場合は、早めに返済する方法を出発前に確認しておきましょう。
まとめ:海外では「2枚」で、支払いは現地通貨
「海外ではカード1枚あれば十分」は、カードの便利さという意味では正しい教えです。でも、旅先で困らないためには、ブランドの違う2枚を別々に持つのが安心です。
そして、支払いは現地通貨で。出発前に暗証番号と連絡先、保険の条件を確認しておけば、カードは海外でもいちばん頼れる財布になります。
※手数料や保険などの条件はカードによって違い、変わることもあります。最新の内容は各カード会社の公式サイトで確認してください。
お金の「OS」を、書き換えよう。

