「クレジットカードは、不正に使われても補償されるから安心」
クレジットカードの多くには、身に覚えのない利用があったとき、その金額を補償するしくみがあります。現金を落としたら戻ってこないことが多いのに比べると、たしかに安心です。
この言葉は、半分正しいです。補償があるのは本当です。でも、補償にはいくつかの条件があり、条件を満たさないと補償されないことがあります。「補償があるから大丈夫」と油断していると、その条件を外してしまいます。
補償のしくみ(一般的な例)
多くのカードでは、不正利用に気づいてカード会社に届け出ると、届け出た日からさかのぼって一定期間(60日前までとしているカードが多い)の不正利用が補償の対象になります。
※期間や条件はカード会社によって違います。自分のカードの会員規約で確認してください(2026年11月時点の一般的な説明)。
補償されないことがあるケース
| ケース | 理由 |
|---|---|
| 気づくのが遅れた | 届け出の日から、さかのぼれる期間を過ぎた利用は対象外になることがある |
| 暗証番号を使った取引 | 暗証番号の管理に問題があったと判断されると、対象外になることがある |
| 家族や同居人による利用 | 家族が使った場合は、不正利用として扱われないことが多い |
| カードやID・パスワードを人に渡した | 会員の管理の問題とされることがある |
| 警察への届け出をしていない | カード会社から届け出を求められることがある |
今日からできる、5つの備え
- 利用通知をオンにする。カードを使うたびにアプリやメールに通知が来るようにすると、不正利用にすぐ気づけます。
- 明細を週に1回見る。月に一度の請求のときだけでは、気づくのが遅れることがあります。
- 暗証番号を推測されにくくする。誕生日や同じ数字の並びは避け、メモをカードと一緒に持ち歩かないようにします。
- 使わないカードは整理する。見なくなったカードほど、不正利用に気づくのが遅れます(「カードを解約すると信用に傷がつく」は半分正しい。使わないカードの解約で気をつけること)。
- 紛失・盗難時の連絡先を控えておく。カードと別の場所に、カード会社の連絡先をメモしておきます。
あやしいメール・SMSに注意
カード会社や通販サイトを名乗るメールやSMSで、カード番号やパスワードを入力させようとする手口があります。リンクから開いたページには入力せず、公式アプリやブックマークした公式サイトから確認するようにしましょう。
まとめ:補償は「保険」、守るのは「自分の習慣」
「不正利用は補償されるから安心」は、カードの補償のしくみとしては正しい説明です。でも、補償は、早く気づいて、正しく管理していることが前提です。
利用通知と明細のチェックで早く気づき、暗証番号やパスワードをしっかり守る。補償はもしものときの保険で、ふだん守ってくれるのは、自分の小さな習慣です。
※補償の条件や手続きはカード会社によって違い、変わることもあります。最新の内容は各カード会社の公式サイトや会員規約で確認してください。
お金の「OS」を、書き換えよう。

