教育者

福沢諭吉が講演を終えて上野駅に着いた時、お腹も減って疲れていたので、みんなで人力車に乗って帰ろうという話になりました。しかし福澤は

「もう用事も済んだのだから急ぐ必要もないでしょう。」

と歩いて行ってしまったため、他のみんなも渋々従いました。

新橋あたりまで歩いた時、福澤は腹を満たすためにみんなを寿司屋に案内します。そして食事が終わった後、

「諸君、これはみんなで乗るはずだった車代だ」

と言って寿司代を払いました。一同はそのお金の使い方に感心しました。