江戸時代の豪商

河村瑞賢は江戸時代、明暦の大火が起きたとき、火の海と化した江戸を見るや否や信濃の木曽に走りました。当時彼は一介の商人に過ぎませんでしたが、家財道具を売り払った10両の金を懐に入れ、徹夜で起訴に向かいました。もちろん当時は鉄道も車もありません。瑞賢は一睡もすることなく走り続け、木曽につくと山ごと気を売ってほしいと頼み込みました。こうして彼は、町の再建に必要な木材を売って江戸の豪商へと成長するきっかけをつかんだのです。

「最初に動いたものが大きな利益を手にする」これはいつの時代にも当てはまる真実だと言えるでしょう。