戦国時代の武将

豊臣秀吉が木下藤吉郎を名乗っていた頃に最初に仕えたのは駿河今川家の松下嘉兵衛でした。藤吉郎は経理や接待術でみるみる頭角を現し、若くして重要なポストを巻かられますが、それをよく思わない者たちから「公金を使い込んでいる」と噂を立てられてしまいます。苦慮した松下は「これ以上、全体の和を乱すわけにはいかない」と退職金を払うから出ていくように藤吉郎に言いました。しかし、藤吉郎は退職金を受け取らなかった上、「あなたのような、能力よりも馴れ合いを重んずる人に仕えていても私の将来はありません。あなたが私を解雇するのではなく私があなたを見限るのです。」

組織の中にあったとしても自分の手綱は自分で握りましょう。