写真家

ハンガリー生まれのロバート・キャパは若い頃、政治記者を目指してドイツの学校に通っていました。しかし、社会情勢が変わり実家からの仕送りが途絶えると生活は急転。日銭のために仕事を探すも、彼はまだドイツ語が不得手な状態でした。

キャパはここで言葉を捨てます。そして写真だけに絞った勝負を挑み、世界各国をかけめぐり、20世紀を代表する報道カメラマンとなりました。彼はのちにこう語っています。「言葉に自信が持てなかったので写真を始めた。しかし、写真は各国共通の言葉になった。」